2ページ目(2ページ中) | 「子供もキャリアも諦めたくない」体力に自信のあった私、不妊治療と仕事の両立に挑戦したけれど【前編】
その日は仕事を中抜けして子宮卵管造影検査を受け、妊娠できない原因をドクターから聞くことになっていました。そしてドクターから伝えられたのは、「夫の精子が少ない。一番高度な顕微授精でしか妊娠できないだろう」という現実でした。
「店長になったばかりなのに、これからどうしよう…」

聞いた直後は頭の中が真っ白になりましたが、職場である店舗に戻る車の中で色々今後のことについて考えました。しかし思いはまとまらず、店舗に戻ってから上司であるマネージャーに相談することに。
そのときは、私も今後どのような治療をしていくのかハッキリわかっておらず、治療内容についてうまく話せなかったのですが、マネージャーは「協力できることはする」と言ってくれたのです。その言葉を信じて、仕事をしながらの不妊治療をスタートすることになりました。
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周囲の協力なしではできなかった、顕微授精1回目
不妊の原因を知ってから1ヶ月。顕微授精を行うことを決めた私たち夫婦は、当時住んでいた地域で顕微授精ができるクリニックを探しました。2軒あったうちのひとつ、Aクリニックがよいと思った理由は、職場から近く通いやすいこと。また低刺激の排卵誘発法を推奨していたため、通院回数が少なくてすむことでした。
いよいよ不妊治療スタート!そんな時にわかったスタッフの妊娠
1回目の顕微授精は、なるべく仕事が忙しくない時期を選んで始めることにしました。それまで4ヶ月近くあったのでピルを飲んで月経を整えようとしたのですが、私の体質にピルが合わず、頭痛と吐き気、めまいに襲われることが度々…。
それまで体調が悪くてもあまり休んでこなかった私は、このときも気合いで通勤し、会議に参加していました。しかし、さすがに顔色がよくなかったのか、周りのスタッフも心配してくれていたのを覚えています。
そんな時期に同じ店舗のスタッフが妊娠。当時は1店舗3人で回していて、1日最低でも2人はスタッフが必要です。1人が妊娠すると2人で回さないといけなくなることが増えますが、自分もピルで体調不良のなか、正直少し大変だなと思ってしまいました。
しかし妊娠は喜ばしいことですので、妊婦さんのサポートを率先してやることに。自分が不妊治療で仕事を抜けるときは妊娠中のスタッフの体調を考え、他店舗の店長にも協力してもらうことにしました。
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突然決まる通院日!職場の協力が不可欠で
そして、はじめての顕微受精の周期がスタート。最初は薬のみだったので通院回数も少なく、1週間にいちどの休みに合わせて通っていました。しかし、私が多嚢胞性卵巣症候群だったことが判明。
排卵誘発の薬に加え、卵胞の育ちを促す注射がプラスになり、通院回数が増えてしまいました。
このときもマネージャーは協力的で、有給休暇を頂いて通院することができました。採卵時に2日連続で休みがもらえたことは、とてもありがたかったです。
しかし、移植後の結果は陰性…。最初からうまくはいかないと覚悟はしていましたが、顕微受精の治療費は高額ということもあり、やはり落ち込みました。
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治療お休み期間に周りが次々と妊娠!?
2回目の顕微授精は仕事の繁忙期を避けるために、1年後の同じ時期に行うことにしたのですが、それまでの期間が私にとってはとても辛かったです。
諦めの悪い私は、自然妊娠はできないと言われていても「奇跡が起きるかもしれない!」と自己流でタイミングをとっていました。
その時期に、周りの友達や職場のスタッフが次々と妊娠。
それなのに私は、毎月妊娠検査薬を試すも、陰性…。どんどん精神面と体調面に変化が出てきました。

みんなの妊娠報告にドロドロの感情
周囲の妊娠ラッシュは、突然きました。仲のよい友だちの妊娠報告は心から祝いましたが、仕事関係や夫の知り合いの妊娠報告は、正直心から祝うことができませんでした。そんな自分を「最低だな」と責め、何回も泣きました。
そんな私の姿を見るのは、夫も嫌だったと思います。これまでSNSで「可愛い」と思いながら見ていた子どもの写真も、当時は見るのが辛かったです。どんどん自分の中で、ドロドロとした感情が芽生え「どこかに消えてしましたい。誰も知らないところに行って、好きなことだけをして人生を過ごしたい…」。本気でそう考えていました。
そんな状態では仕事もうまくいくはずがなく、店舗の成績は伸ばせませんでした。今思出しても、当時一緒に働いていたスタッフには申し訳ない感情でいっぱいです。
精神状態が仕事にも支障をきたすように
妊活する前はめったに体調を崩すことがなかった私ですが、この頃はときどき体調不良になっていました。扁桃腺炎になったときは高熱を出し、1週間ほど仕事をお休みしました。体重も落ち、1週間後に店舗に戻ったときはお客様にも心配されるような状態でした。
精神状態の悪さは仕事にも影響していきました。店長になれて、あれだけ嬉しかったはずなのに、何も意欲がわかなくなってしまったのです。
それでもなんとかよい方向へ進めようと考えてはいたのですが、年間目標への達成イメージが持てず、ミスを連発。「このまま仕事と治療を続けていたら自分が壊れる」と思い、仕事を辞めることにしました。
退職を決意。その後、上司の態度が…
退職する意向をマネージャーに伝えたいと思っていたところ、マネージャーから「辞めるんでしょ?」のひとこと。ミスを連発していた私に愛想が尽きていたのでしょう。
しかし、報告してから辞めるまでのマネージャーの態度はとてもひどかったです。当時の記憶があまりないですが、覚えているところだけをお伝えしたいと思います。
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「仕事を続けながら不妊治療するのは悪いことなの?」職場でうけた仕打ちと、今だから言える私の気持ち
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2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。
3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。
4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。
5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。
6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。
7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。
『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。





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