3ページ目(5ページ中) | 生理不順を10年放置した私。人工授精を7回しても妊娠できず、婦人科で告げられたことは【多嚢胞性卵巣症候群からの妊娠・リアル体験談】
多嚢胞性卵巣症候群で困ったこと【人工授精編】
生理周期がわからない!「生理がきたら受診」のはずが…生理がこない!
私たちの妊活は人工授精からスタートしました。「顕微授精でしか妊娠できない」といわれた私たちですが、精子数の増加が期待できる手術を夫が受けたため、医師から人工授精のOKが出たのです。
すると、これまではとくに支障がなかった私の体質による困りごとが頻発しました。まず困ったのは「生理がきたら来院してください」といわれたのに、生理が3ヶ月こなかったこと。初期検査を終えた4月中旬から、7月中旬まで音沙汰なしだったのです。この期間、私はただただ「生理待ち」をしていました。
初期検査の4月の時点で排卵誘発剤を処方してもらっておけばよかったのですが、医師はレントゲン画像で「そこまでひどい多嚢胞性卵巣症候群ではない」と判断。そのため、「まずは自然にくるのを待ってみましょう」といわれたのです。
もちろん、かかりつけの婦人科に相談することも考えましたが、ちょうど仕事が立て込んでいた時期。妊活ばかりに時間をかけていられなかったのも、治療スタートを遅らせました。
このあともいくつかの病院で「生理がきたら来てね」といわれるのですが、そもそも生理不順の私にとってはこの段階がすでにプレッシャーなのです。(また生理がこなかったらどうしよう…)とそのたびに不安になっていました。
生理周期がわからないから、スケジュールが組めない!
妊活をはじめるまでは「いつ来るかわからないのが私の生理」なんて思っていましたが、そんなことをいっていられなくなったのも、人工授精をスタートしてから。排卵のタイミングに合わせて治療が行われるため、自分の生理周期を把握していないと通院の予測がつきません。
私は妊活初期にまったく生理周期を把握していなかったため、医師から「来てね」といわれそうな時期にも、気にせず仕事を入れていました。そのため、「明日、来院して」といわれるたびに、調整を繰り返す必要があったのです。これが思いのほかストレスになっていました。
「自分の生理周期を認識していると、受診の予測がしやすくなる」という当たり前のことに気づいたのは、しばらく経ってからでした。「この時期は治療になりそうだから、仕事をセーブしよう」「いつ来院といわれても行けるよう調整しておこう」と、スケジュールが組めるようになるのです。
もちろん、予想外の通院もありましたが、生理周期を知るだけでスケジュールの組みやすさが変わるとは思いませんでした。
排卵誘発剤「クロミッド」の副作用が気になる
生理が定期的にくるようにと処方される排卵誘発剤「クロミッド」は、人工授精の治療でよく使っていました。しかし、あるとき医師から「クロミッドを飲み続けると、子宮内膜の発育を妨げる可能性がある」と言われたのです。
受精卵が着床するベッドのような存在の子宮内膜。着床にはその厚みが大切なのだそうですが、クロミッドの服用期間が長くなると薄くなってしまう場合があるのだとか。
人工授精を4回行ったタイミングで医師から伝えられたことで、排卵誘発剤がすべてを解決してくれるわけではないことに気づかされました。そもそも、多嚢胞性卵巣症候群でなければクロミッドを使わないことを考えると、この体質は困りものだなと感じたのです。
▶顕微授精にステップアップ。しかし、また困ったことが…
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