3ページ目(3ページ中) | 離婚、仕事、事実婚…あっという間に過ぎた30代、40代。子どもがいないからこそできることもある【子どものいない女性の生き方】
子どもがいたらできなかったかもしれない…
フラダンスやウクレレなど、これまでまったく興味がなかったことを始めて、はまってしまった自分に驚いているくらい。土いじりも苦手だったのに、畑で野菜を育てて収穫できる喜びを知りました。
友人たちは移住してもすぐ帰ってくるのではと思っていたみたい。だけど、私の様子を見て、東京にいるときより生き生きして楽しそうと言います。
そういう意味でも、人生って思いもよらないところで知らない方向に行って、はまることもあるんだなと。すべての時間を自分のために使えることは、とても贅沢なこと。子どもがいたら、できなかったかもしれないとも思いますね。
元気で好きなことをやった者勝ち!
夫と暮らし始めて15年。一緒になった年齢的にも、子どものことは考えたことはないです。
もともとすごく子どもが欲しかったわけではないのですが、若い頃は結婚して子どもを持つのは当たり前という世の中の価値観にとらわれていた部分はあります。
この年になると、いろいろな意味で籍を入れてないほうがラク。お互いの趣味が共通しているので、基本、何でも一緒にやる。二人で一緒にどこにでも行くタイプの夫婦です。
一人で楽しく過ごすのもいいけれど、パートナーがいる人は老後は同じ趣味を楽しむことも仲良く過ごす秘訣かな。
40代、50代は老後の過ごし方までは考えていませんでしたが、60代に入って少しずつ最期を意識するようになりました。人生の残された時間は、元気で好きなことをやった者勝ち。
もうこれからは好きなことだけをやる。いやな人ともつきあわない。自分にわがままに生きよう。70代、80代になったらまた考えが変わっているかもしれないけれど、今はそう思っています。
そして最期は子どもがいない夫婦なので、お互いに死んだらこの地に散骨してほしいと話しています。
今の人生が楽しいと思えないなら、勇気を持って新しい世界に飛び込んでみる。そうしたら思いがけず面白い世界が待っていたりします。そこで知らない価値観に出会い、考え方が変わることがある。
私だって、これまでの自分の価値観がこんなに変わるとは思ってはいなかったですから。変わってから人生がすごく楽しくなって、幸せや贅沢の基準も変化した。
自然いっぱいの場所での夫とダックスフントとの暮らしは、とても穏やかで、私自身が生まれ変わったかのように楽しんでいます。
子どものいない後輩たちへメッセージ
子どもがいたら得られる喜びはたくさんあると思うけれど、いないからこそできることもあります。
子どもがいなければと、しばられた価値観の中にいると苦しくなるので、まずそこから自分を解放してあげる。人間はあれこれ悩んでしまうものなので、子どもが欲しかった人にとっては簡単なことではないと思うのですが、そこは勇気を持って何かができる喜びを見つけてほしいですね。
自分は何をしたらいいのか。それって自分にしかわからないこと。誰かがどうこうしてくれることではない。だからといって、何かを見つけたい、見つけなきゃと無理に探さなくても、自然に任せていいのでは。
私も見つけようと思ったわけではないけれど、見つかった。興味がなくても、やってみたら、はまるかもしれない。楽しいことは本来小さなことなので、それを楽しめる感性も大事。
ある70代の方がおっしゃったことですが、心に響いたのでご紹介します。
その方は子どもが3人いますが、子どもは神様からの授かりものであり、社会からの預かりもの。子どもは自分のものではなく、大人まで育てたあとは社会に戻す。だから自分はそれまでの役割を果たしている。子どもがいない人は、また別の役割を神様が与えてくれているはずよ、と話してくれました。
役割と聞くと大げさに考えてしまうけれど、それこそ小さな役割でもいいのだと思います。
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大人世代のライフスタイルからマーケティングまで、時流やトレンドをとらえた独自の視点で情報を発信。近年は子どものいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」を主宰。自分らしく自由で軽やかに過ごすライフスタイルを理想に掲げ、新たな価値観や生き方を提唱。これからの大人スタイルを追求している。著書に『商品PRのやり方が面白いほどわかる本』(中経出版)、『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』(主婦の友社)がある。マダネ プロジェクト「つながるサロン」(子どものいない女性限定) GoodMorning by CAMPFIRE (https://community.camp-fire.jp/projects/view/446996)
マダネ プロジェクト https://www.madane.jp/
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