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凄絶!ひどすぎる腹痛の正体は「子宮内膜症」だった!【痛みレベル別&治療手術のリアル体験談】

体験談
著者:赤ちゃんが欲しい(あかほし)編集部
2023/05/13 公開

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生理時以外のひどい腹痛に悩まされていませんか?
私たちが結婚して約6年半の不妊治療を経て妊娠したのは、妻である私(すず)が34歳、夫33歳の時でした。

不妊の原因は子宮内膜症。子宮の内側にある内膜に似た組織が子宮の外側(卵巣や腹膜、腸など)にでき、腹痛などの症状を引き起こす病気です。

不妊の原因は子宮内膜症?痛みレベルと治療経過の実録体験談

私の場合、エコー(超音波検査)では診断のつかない深部子宮内膜症だったので、なかなか見つからず、治療スタートまで相当な腹痛に苦しみました。
この記事では私が体験した不妊治療、子宮内膜症の経過から治療までを紹介します。

私と同じように腹痛とともに不妊でお悩みのかた、子宮内膜症ではないかと思いながらも診断されずお困りのかたは、ぜひ参考にしてみてください。

【痛みレベル4】結婚して1年子宝に恵まれず、生理時以外の腹痛に悩まされる


結婚したのは28歳のとき。自然と子宝に恵まれると思っていましたが、1年経っても妊娠しませんでした。このころから徐々に排卵期と思われるタイミングに腹痛が起こるようになります。

私は、生理が始まった小学6年生から生理痛があり、中学時代は市販の鎮痛剤を毎月服用していました。年々、生理痛は強くなり、20歳になるころには市販薬では効かない状況に。通院していた婦人科で鎮痛剤を処方してもらっていました。

結婚をした28歳からは排卵前後に鈍く、ときどきキリキリとするような腹痛が出現するように。なぜ?と思いながらも鎮痛剤を飲んでやり過ごす…という生活を送ります。

私は子宮内膜症の症状が出る前から、子宮頸がん検診で中等度異形成と診断された経緯があり(細胞診にてガン化しないと判断された)、半年ごとに婦人科を受診していました。そのため、生理時以外の腹痛に関しても伝えてはいましたが、ただの排卵痛ではないかという診立てでした。

ここからが一般的に婦人科で行う内診や腟エコーだけではわからない、子宮内膜症との戦いの始まりです。

結婚して1年半で義母の乳がんが発覚。それをきっかけに夫の実家がある大阪へ転勤することになりました。「孫の顔を早く見せたい!」というのが、不妊治療を考えたきっかけです。

【痛みレベル5】自己流の妊活を開始、腹痛と不妊が気になりはじめる

まずは、普段の生活を見直すとともに、基礎体温をチェック。排卵検査薬も使用しながらタイミングをはかるという妊活からスタート。私は葉酸、夫は亜鉛のサプリメントを服用するほか、体を冷やさない、適度に運動することなどを心がけました。

3ヶ月ほど経過したところで、排卵時期と思われる期間の腹痛が強くなっているような気がしました。腹痛が不妊の原因なのかもしれないと、近所の産婦人科を受診したのですが、排卵痛だろうと、以前と同じ診断。
我慢できないほどの排卵痛なら鎮痛剤を内服してやり過ごすしかないと言われたため、それまでとおり「我慢する」生活を続けることになります。

たまたま受診した病院は、タイミング療法までの産婦人科でした。
「排卵日が特定できれば妊娠しやすいかも!」と、通院することに決めます。
そこでは、夫の不妊検査はできず、私だけ保険適用内の不妊検査を行いました。結果は全て問題なし。

気になる所見として子宮内膜ポリープの指摘がありましたが、場所的に問題なさそうと様子を見ることになりました。フーナーテストも行いましたが問題なく、その後はタイミング療法のための頻繫な通院生活がスタート。

ですが、3ヶ月経過しても妊娠することはなく、ポリープによる不妊の可能性があると手術をすることになります。

【痛みレベル6】子宮内膜ポリープの手術を受ける

通っていた病院ではポリープ切除はできず、国立の医療センターを受診することになりました。とても大きな病院だったので驚きましたが、どうやら悪性のポリープであるかもしれないとも考えられていたようです。

術式は日帰り入院で行う子宮内膜搔爬術。朝9時には病院へ行き、婦人科の病室へ。すぐに前処置としてラミナリアを入れました。入れる時は激痛でしたが、入れた本数が少なかったのか、時間の経過とともに痛みが軽くなり我慢できないほどではありません。

3時間ほど待機して、昼から手術開始。大学病院だったためインターンの先生が5~6人見学に!「聞いてないよ~」と思いながら、そこから麻酔で深い眠りについたので恥ずかしさはなかったです。でも事前に言ってほしかった…。

1時間程度で手術は終了。
私は意識が朦朧としていたのであまり覚えていないのですが、術後は「痛い」「痛い」と悶えていたそうです。最強に生理痛のある子宮を握りつぶされているような感覚の痛みだったことだけは記憶に残っています。追加で痛み止めの点滴をした結果、退院するはずの夕方にもまだ眠っていたため1泊入院をすることになりました。

13時半頃に手術が終わり、はっきりと目が覚めたのは22時を過ぎていました。尿意で目が覚めましたが自力では歩けず…。
看護師さんの介助で車椅子へ移乗しトイレへ。実は私の当時の職業も看護師。初めて看護師さんのありがたみを実感する患者体験となりました(笑)。

ポリープは2cm×3cmほどの大きさでしたが良性だったため、ひと安心。1か月ほど術後の経過を見て、再び通っていた病院へ戻ることになります。もちろん、大学病院でも腹痛については相談していたのですが、やはり原因は見つかりませんでした。
この間にもじわじわと腹痛レベルは上昇。徐々に痛む期間が長くなっていきます。

関連リンク⇒子宮内ポリープの無麻酔・日帰り手術の体験談

【痛みレベル7】本格的に不妊治療をするため、専門病院へ

搔爬手術後は妊娠率が上がると聞いていたため、すぐにでも妊娠できるような気分でいましたが、甘くはありませんでした。腹痛も相まって、もっと専門的な不妊治療が必要ではないかと考えるように。このときには、自分なりに子宮内膜症ではないかと疑うようになっていました。
病院を変えれば新たにわかることがあるかも!と期待も込め、大阪でも有名な不妊治療専門クリニックへ通うことにします。

新しい病院で行ったのは、前の病院ではなかった卵管造影検査や男性不妊検査、抗ミュラー管ホルモンの検査。

卵管造影検査では、細くなっている部分があるが、閉塞はしていないという状況でした。狭窄部分を広げる手術が必要となるかもしれないとのことでしたが、ひとまず様子を見ることに。

男性不妊の検査は全て異常なしでした。そして抗ミュラー管ホルモン検査では、卵巣年齢の高さが判明してしまいます。当時私は32歳でしたが、なんと40代後半レベルの値でした。自分に新たな不妊原因が見つかり、やっぱり私のせいなのか…と落ち込みましたが、新しい主治医の励ましもあり、再びタイミング療法からスタート。
卵管に造影剤を通した結果卵管が広がり、妊娠する可能性が高まるということで、5回ほどタイミング療法を頑張りました。
…ですが赤ちゃんはやってきてくれませんでした。

この間にも、腹痛レベルは上昇していきます。タイミング療法では、排卵促進やタイミング後に着床を促すためにホルモン剤を使用するのですが、私の場合、ホルモン剤の注射や内服により、痛みが増しているように感じていました。強くなる痛みに耐えきれず、勝手に内服を止めることもしばしば…。この腹痛についても相談しましたが、やはり排卵痛という診断です。

「こんなに痛いのに本当に排卵痛なのか?やはり子宮内膜症なのではないか?」

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赤ちゃんが欲しい(あかほし)編集部
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『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』は、主婦の友社が運営する妊活・不妊治療のお悩み解決メディア。ドクターや専門家監修の信頼コンテンツを中心に「妊娠したい」を全力サポートします。全国のクリニックや施設の検索もラクラク。

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