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不妊治療で使う「排卵誘発剤」の効果や副作用(リスク)を知りたい。注射と飲み薬の違いは?【医師が解説】

2023/08/24 公開
2024/03/13 更新

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Q.人工授精のため、クロミッドを服用しています。
クロミッドを何度も使うと、おりものが変化するというのは本当ですか?(29歳 妊活歴3年7ヶ月)

A→頸管粘液が少なくなることがあります

クロミッドはよい排卵誘発剤ですが、くり返し使うと、頸管粘液の減少や子宮内膜が薄くなる副作用があります。人工授精では、精子を直接子宮に入れるので、頸管粘液が少なくても、子宮内膜さえ薄くなければ支障はないのですが。

最近では人工授精では、そうした副作用の少ないフェマーラを使う施設も増加しているようです。

Q.不妊治療の薬を服用すると、体重が増えますか?(40歳 妊活歴4年9ヶ月)

A→卵胞ホルモンを補充する薬では増えることがあります

卵胞ホルモン(エストロゲン)の値が上がると、たしかに同じだけ食べても、身につく量が増える傾向があります。体外受精などで注射を打つと、通常よりはるかにエストロゲン値は高くなりますから、どうしても増えやすいのです。ただし、体重が極端に増えなければ、治療への影響を心配することはありません。

Q.クロミッドの服用量は、何を基準に決まるのですか?(31歳 妊活歴1年)

A→ふつうは1日1錠からスタートします

そのときの卵胞数や年齢などいろいろな条件を考慮して判断します。同じ人でも周期によって反応がいいときと悪いときがあるので、一概には言えませんが、排卵障害がなくて使用する場合は、1日1錠からスタートして様子を見て、効果がないようなら増やしていきます。最初から多く使うことはありません。

Q.排卵誘発剤を使用していると、自力で排卵しづらくなることはありますか?(32歳 妊活歴1年5ヶ月)

A→長く影響を受けることは少ないものです

人によっては、ホルモンバランスに影響が出て、排卵のタイミングが遅くなることなどがありますが、それが長く続くことはあまりありません。

排卵誘発剤を使う目的は、そのまま何もしなければ妊娠がむずかしいからです。「排卵があるのに、なぜ使うんですか?」とよく聞かれますが、排卵力を高めて、少しでも妊娠率を上げるためです。

Q.同じ症状に対して、医師によって違う薬が出ますが、効果は同じでしょうか?(33歳 妊活歴1年7ヶ月)

A→基本的には同じです

お茶やお花にも流派があるように、医師が学んできた不妊治療のやり方によって、選ぶ薬や使い方が違うことはあり、ある程度は医師の裁量だと思います。

ジェネリック医薬品を不安と思う方もいますが、効きかたに多少の違いはあっても基本的な効果は変わりません。不妊治療にはコストパフォーマンスも大事。それも考えてジェネリック医薬品を選択することもあります。

Q.エストラーナテープの効果的な貼り方を教えてください(30歳 妊活歴2年8ヶ月)

A→夜、入浴後にできるだけ平らに密着させて貼ります

通常はおへその下のやわらかい部分に貼ります。血液を通して子宮内膜に効果を及ぼすものなので、貼る位置はそれほどこだわりません。

2日に1度貼りかえますが、入浴後完全に汗がひいた状態で貼り、翌日はそのまま入浴。貼りかえる日は入浴前にはがして、位置を変えて貼りかえます。なるべく皮膚を平らに伸ばして、密着するように貼るとはがれにくいです。

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妊活スタート!治療の流れ

「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。

1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
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●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。

2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。

3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。

4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。

5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。

6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。

7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。

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監修
監修

木場公園クリニック理事長。1986年愛媛大学医学部卒業。日本では数少ない女性と男性両方の不妊症の診察・治療ができる生殖(リプロダクション)専門医。1999年、木場公園クリニックをオープン。2019年には駐車場から一人目不妊治療と二人目不妊治療をセパレートした「つくば木場公園クリニック」を開設。

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