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3ページ目(3ページ中) | 排卵日プレッシャーは万国共通だった!?妊活中の夫婦「NGワード」教えます【メンズ不妊治療専門医監修】

2021/12/12 公開
2023/07/14 更新

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――男性がプレッシャーを感じやすいのには、ほかにも理由がありますか?

辻先生 男性はメンタルが、それはもう、弱いものとして扱ってあげてください(笑)。デリケートなガラスの心の持ち主なんです。

それとね、男性の場合、メンタルが弱くなると、フィジカルも弱くなってしまうんです。
つまり、EDになりやすくなる。心と体がつながっているわけです。

一度つまづいてしまうと、「次もなるんじゃないか」というのが、さらにプレッシャーになる。
そこに女性から、「なんでできないの?」なんて言われたら、その影響がいつまでも尾を引いて、悪循環に陥ってしまうんですよ。

――男性には禁句のワード「なんでできないの?」ですね。

辻先生 「なんでできないの?」「なんでダメなの?」とか、そういう言葉は全部禁句と思ってもらえたらいいかもです。

――じゃあ、いったいどうしたらいいの!って思っちゃいます(笑)

辻先生 男性のことは、ほめて伸ばす。これにつきますね。

――おぉ。でも、突然「すごい!」なんてほめたら、変じゃないですか?(笑)

辻先生 それはそうですよね。だから、そのときだけでなく、ほめたり、感謝の言葉を普段から会話で使ってほしいですね。それは男女どちらにも言えることですよね。

――よく、「雰囲気を変えるといい」とか「場所を変えるといい」とか聞きますけど、そういうのは効果がないんでしょうか?

辻先生 旅に出るとかはいいと思います。でも、いつも旅行するわけにはいかないでしょ。

あと、「スタミナのつく料理を食べさせる」とか「タイミングをとりたい日に派手な下着を着ける」とかいうことも聞きますが(笑)、そういうのは男性側もうすうす気がついてしまうので、逆効果になるかもしれないですね。

――でも、女性は男性よりも年齢を重ねることで授かりにくくなる、というタイムリミットが頭をよぎってしまう。どうしても焦ってしまいますよね。

辻先生 だからね、やっぱり、その時だけなんとかしようとするんじゃなくて、いつもトレーニングしておいて、排卵日の時に集中的に頑張る、というのが理想的です。

1年間に10回以下しか性交渉がない場合をセックスレスといいますが、日本人の場合のセックスレスって、本当に0回でしょう。

でも、なんでもそうですが、一度手放すと元に戻すのって、すごく難しい。セックスでも1回を20回、30回に増やすことはできても、0回を1回にするのはとても大変です。

そのためには、まず、スタートのところでお互いが2人の子どもを望んでいるということを再確認して、同じ目標や希望を共有しないといけないと思います。

――不妊治療を始める前に、カップルがきちんと話し合っておかないとダメ、という基本に立ち返るべきなんですね。

辻先生 昔と違って、今は結婚する年齢が上がって、その分、努力しないと子どもができない時代です。だからこそ、最初にちゃんと話し合うことが必要でしょう。

男性の場合、女性にタイムリミットがあることを知らない人も多いと思います。それをきちんと伝えれば、男性も積極的にきっとなります。

そして、ふだんからお互いを思いやり、特に夫にはやさしく、を心がけてもらって、ほめて伸ばす(笑)。
お互いに素直になる、ということも心がけられるといいのではないでしょうか。


編集部より
二人で将来の家族計画、性のことを率直に話し合う。そして、男性はメンタルが弱いデリケートな存在として接する、ということですね。
そのためには普段から、きちんとコミュニケーションがとれる関係性を大切したいですね。

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監修
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恵比寿つじクリニック院長。日本泌尿器科学会専門医、日本超音波医学会専門医。1980年福岡大学医学部卒業。福岡大学大学院研究科修了。米国クリーブランドクリニック特別研究員、福岡大学医学部泌尿器科助教授等をへて、2003年天神つじクリニック(福岡市)開設、2008年恵比寿つじクリニック(東京)開設。気さくな人柄で、緊張しがちな男性でも気軽に質問できると、患者さんから好評です。

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