3ページ目(3ページ中) | 排卵日プレッシャーは万国共通だった!?妊活中の夫婦「NGワード」教えます【メンズ不妊治療専門医監修】
――男性がプレッシャーを感じやすいのには、ほかにも理由がありますか?
辻先生 男性はメンタルが、それはもう、弱いものとして扱ってあげてください(笑)。デリケートなガラスの心の持ち主なんです。
それとね、男性の場合、メンタルが弱くなると、フィジカルも弱くなってしまうんです。
つまり、EDになりやすくなる。心と体がつながっているわけです。
一度つまづいてしまうと、「次もなるんじゃないか」というのが、さらにプレッシャーになる。
そこに女性から、「なんでできないの?」なんて言われたら、その影響がいつまでも尾を引いて、悪循環に陥ってしまうんですよ。
――男性には禁句のワード「なんでできないの?」ですね。
辻先生 「なんでできないの?」「なんでダメなの?」とか、そういう言葉は全部禁句と思ってもらえたらいいかもです。
――じゃあ、いったいどうしたらいいの!って思っちゃいます(笑)
辻先生 男性のことは、ほめて伸ばす。これにつきますね。
――おぉ。でも、突然「すごい!」なんてほめたら、変じゃないですか?(笑)
辻先生 それはそうですよね。だから、そのときだけでなく、ほめたり、感謝の言葉を普段から会話で使ってほしいですね。それは男女どちらにも言えることですよね。
――よく、「雰囲気を変えるといい」とか「場所を変えるといい」とか聞きますけど、そういうのは効果がないんでしょうか?
辻先生 旅に出るとかはいいと思います。でも、いつも旅行するわけにはいかないでしょ。
あと、「スタミナのつく料理を食べさせる」とか「タイミングをとりたい日に派手な下着を着ける」とかいうことも聞きますが(笑)、そういうのは男性側もうすうす気がついてしまうので、逆効果になるかもしれないですね。
――でも、女性は男性よりも年齢を重ねることで授かりにくくなる、というタイムリミットが頭をよぎってしまう。どうしても焦ってしまいますよね。
辻先生 だからね、やっぱり、その時だけなんとかしようとするんじゃなくて、いつもトレーニングしておいて、排卵日の時に集中的に頑張る、というのが理想的です。
1年間に10回以下しか性交渉がない場合をセックスレスといいますが、日本人の場合のセックスレスって、本当に0回でしょう。
でも、なんでもそうですが、一度手放すと元に戻すのって、すごく難しい。セックスでも1回を20回、30回に増やすことはできても、0回を1回にするのはとても大変です。
そのためには、まず、スタートのところでお互いが2人の子どもを望んでいるということを再確認して、同じ目標や希望を共有しないといけないと思います。
――不妊治療を始める前に、カップルがきちんと話し合っておかないとダメ、という基本に立ち返るべきなんですね。
辻先生 昔と違って、今は結婚する年齢が上がって、その分、努力しないと子どもができない時代です。だからこそ、最初にちゃんと話し合うことが必要でしょう。
男性の場合、女性にタイムリミットがあることを知らない人も多いと思います。それをきちんと伝えれば、男性も積極的にきっとなります。
そして、ふだんからお互いを思いやり、特に夫にはやさしく、を心がけてもらって、ほめて伸ばす(笑)。
お互いに素直になる、ということも心がけられるといいのではないでしょうか。
編集部より
二人で将来の家族計画、性のことを率直に話し合う。そして、男性はメンタルが弱いデリケートな存在として接する、ということですね。
そのためには普段から、きちんとコミュニケーションがとれる関係性を大切したいですね。
【関連記事】
●我が家はセックスレスです。このままなら体外受精を考えるべき?
●【女性200人アンケート/気になるコト聞きました】妊活中のセックスの頻度は?
関連タグ
- 24時間
- 月間
-
1【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生2〈アラフォー妊活〉婦人科系疾患や2人目不妊など40歳前後に多い不妊原因にきめ細かい対応をめざす【にしたんARTクリニック】3〈アラフォー妊活〉体外受精の保険適用回数を考えて治療を進めることが大切【神奈川レディースクリニック】4【全国おすすめ子宝祈願】2024年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!5【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈神奈川レディースクリニック〉胚培養士・鈴木亮祐さん6【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも7流産の原因は?自覚症状はある?防ぐことはできる?「自分を責めたり思い詰めたりしないで」【医師監修】8会員限定妊娠9週の壁?流産が怖い…どうしたら乗り越えられますか?【医師監修】92024年下半期の授かり運/リマーナすずの妊活占い10「流産」と診断されたら、手術が必要? 次の妊娠まで、どれくらい待ちますか?【医師監修】
-
1【全国おすすめ子宝祈願】2024年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!22024年下半期の授かり運/リマーナすずの妊活占い3【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも4〈アラフォー妊活〉婦人科系疾患や2人目不妊など40歳前後に多い不妊原因にきめ細かい対応をめざす【にしたんARTクリニック】5「今月もダメだった…」34歳で授かるのって難しいのかな。会社で評価されても私の心は晴れなくて【30%~私の妊カツ~】#1(前編)6【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生7「避妊してないのに妊娠しない。つまり私は…」妻の訴えに年下夫は【30%~私の妊カツ~】#5(前編)8【精液検査の体験記】「なんだかんだで採精室にワクワク!」人気ブロガーが赤裸々レポート!9「仕事が生きがいなんじゃない?」結婚5年目。年下の夫との仲はいいけれど、たったひとつ足りないものがあって【30%~私の妊カツ~】#1(後編)10「健康な30代でも1年以内に妊娠する確率は30%前後」そんなこと知らなかった【30%~私の妊カツ~】#6(前編)