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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 男性不妊の夫にかけたポジティブな言葉は、私自身に向けたものでもあります【フミカナさんインタビュー/後編】

男性不妊の夫にかけたポジティブな言葉は、私自身に向けたものでもあります【フミカナさんインタビュー/後編】

2025/07/28 公開
フミカナ

photo/中村彰男

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2019年にABEMA「さよならプロポーズ」出演を機にゴールインして話題を呼んだ、インフルエンサーのフミヤさんとカナミさんの“フミカナ”夫婦は、男性不妊を乗り越えて2024年に第1子となる女の子を授かりました。

Youtubeでフミヤさんの男性不妊を公表して大きな反響を呼びましたが、公表後は苦しんだり悩んだりの日々が続いたといいます。それでも、この経験によって夫婦の絆はこれまで以上に深いものに。そんなふたりが、当時の葛藤や本音をあかほしWEBで初めて語ってくれました。

前後編の2回に渡ってお届けするインタビューの後編では、男性不妊の治療から妊娠を迎えるまでの不安や葛藤、そこから得た学びについてお話しを伺いました。

前編インタビューを読む>>「男性不妊の公表は正解だったのだろうか」悩む日々の中で救われた出来事が【フミカナさんインタビュー/前編】

「気楽にいこうよ」その言葉で心がラクに

フミヤさんが治療を1年ほど続けると数値も回復してきたので、フミカナさんは妊活を再開。しかしながら、結果の出ない日々が続いたそうです。

カナミ「フミくんは自分に原因があることの後ろめたさからか、“子どもが欲しい”という気持ちがいっそう強くなっていきました。そのことに苦しんでいることもわかっていたので、『そんなに重く捉えないで、気楽に行こうよ』と伝えました。私としては、結果よりもふたりで笑っていられることのほうが大事。そう思っていたので」

カナミさんのその言葉を聞き、「心がふと軽くなった」というフミヤさん。

フミヤ「振り返ると、当時の僕はプレッシャーで押しつぶされそうでした。でもカナミのひと言で心がラクになり、それがいい結果につながったんじゃないかと思います」

ついネガティブに考えてしまう性格のフミヤさんにとって、妊活は想像以上に負担が大きかったと言います。そんなフミヤさんの心を支えていたのが、カナミさんのポジティブな言葉でした。フミヤさんとは対照的にポジティブ思考のカナミさん。とはいえ、カナミさん自身に焦りや不安がなかったわけではありません。ときに、落ち込むこともあったそう。

カナミ「フミくんにかけた言葉は、自分自身に向けた言葉でもあったんじゃないかなと思います。ポジティブな言葉を口にすることで、自分のメンタルも保っていたのだと思います」

休憩を考えた矢先に、妊娠が判明!

そんな夫婦にうれしい出来事が舞い降りてきたのは2024年1月。カナミさんの妊娠が判明します。

カナミ「結果の出ない日々は、ふたりの心身の負担なっていたことは確か。それに、妊活ばかりに気を取られて他の大事なことを見失わないためにも、『妊活を、少し休憩しようか』という話もしていました。そんな矢先の妊娠でした」

フミヤ「カナミから報告を受けたときは、うれしいよりも安堵が大きかったです。張り詰めた緊張感から一気に解き放たれた気持ちでした。涙が止まらなかったし、とにかく『よかった、よかった』と何度も口にしていました」

そして同年9月、ハンナちゃんが誕生。

フミヤ「出産のときは、先生にお願いして一緒に娘をとり上げさせてもらったのですが、そのときの光景は今でも目に焼き付いています。特に、母体へとつながるへその緒を見たときは、『カナミは自分の体の一部に犠牲にして生んでくれたんだな』と、心が強く揺さぶられました。

フミカナ

命がけで生んでくれたカナミには、本当に頭が上がりません。だから、どんなにケンカをしてもすぐ謝ります(笑)」

フミカナ

カナミ「たしかに、出産前はケンカをしても少し時間が経ってから『ごめん』と言ってくることが多かったけれど、産後はすぐに謝ってくれるようになりました(笑)」

妊活は、学びの日々。物事の見方に変化も

妊活を振り返ると「学びが多かった」と話すフミカナさん。

カナミ「たいていの悩みは、自分で気持ちを切り替えればどうにかなります。でも、妊活は相手あってこそ。今までの人生でこれほどまでに“だれかとともに”悩んだことはありませんでした。ひとりじゃないからすごくむずかしいし、そして重みがあった。でもそのぶん、学ぶことも多かったです」

フミヤさんも、「成長できたよね」と続けます。

フミヤ「まずは男性不妊に対する知識がついたといことです。当事者にならなければ、調べたり、学ぶことはなかったかもしれません。だから、この経験を通して、自分に起こるすべての試練は学ぶきっかけなんだ、自分が成長する過程なんだ。そういった物事の見方ができるようになったと思います。

つらいことも大変なこともたくさんありました。でもそれ以上の学びがあったし、相手への尊敬や感謝の気持ちも大きくなりました」

初めての育児は、大変だけれど楽しい

現在は、育児という新たなステージで日々奮闘しているふたり。

フミカナ

カナミ「最初は、“完璧にしなきゃ”という思いもあったのですが、なかなか思い通りにはいきません。それを先輩ママたちに相談すると、『完璧じゃなくていいんだよ』『適当で、大丈夫』というアドバイスをもらうことが多くて。その言葉を聞いて、とてもラクになりました。だから今は、“頑張りすぎる”をやめることにしました」

一方、新米パパのフミヤさんは、

フミヤ「妊娠中も出産のときもカナミが命がけでがんばってくれていたのに、自分は横にいることにしかできませんでした。仕方がないことですが、“何もできない自分”にすごく負い目があるんです。だからこそ、育児は頑張ろうと思うのですが…そう簡単にはいきませんね。もどかしいというのが正直な気持ちですが、カナミと一緒に楽しく育児をしていきたいです」

インタビュー前編から読む>>「男性不妊の公表は正解だったのだろうか」悩む日々の中で救われた出来事が【フミカナさんインタビュー/前編】

PROFILEフミカナ
ABEMA「さよならプロポーズ」出演を機にゴールインしたフミヤさんとカナミさん。SNS総フォロワー数は200万人超。モデルや広告出演など多方面で活躍する唯一無二の夫婦インフルエンサー・夫婦モデル。フミヤさんは現在クリエイティブディレクターとしても活動中。Instagram▶https://www.instagram.com/fumikana_._ YouTube▶https://www.youtube.com/@FUMIKANA

撮影/中村彰男 取材・文/柿沼曜子 ヘア&メイク/山下光理

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