【男性不妊Q&A】40代の夫が精索静脈瘤です。自然妊娠は難しいですか?〈専門医監修〉
妊活メディア『あかほし』に寄せられた「夫の精索静脈瘤」についてのお悩みについて、山下レディースクリニックの院長・山下正紀先生にお話を伺いました。
Q 泌尿器科で夫が精索静脈瘤と診断されました。自然妊娠は難しいですか?
〈質問者データ〉
妻36歳/夫40代
妊活歴1年3カ月
既往歴:なし
関連記事→自覚症状はある?男性の不妊原因の多くに見つかる「精索静脈瘤」。自宅でもわかるセルフチェックのポイントも知りたい!
A 静脈を結紮(けっさつ)する手術で精子の状態が改善されれば自然妊娠も望めます
精索静脈瘤は、精巣のすぐ上にある静脈にこぶができてしまう病気です。静脈瘤ができると、血流が低下したり精巣の温度上昇が起こったりするために、精子の形成が妨げられる可能性があるとされます。
しかしながら、実際問題としては、精索静脈瘤の有無ではなく、精液の所見(濃度、運動率、奇形率など)が重要です。静脈瘤があっても、必ず男性不妊になるというわけではなく、もちろん自然に妊娠するかたもいます。
あくまで自然妊娠を希望するなら、泌尿器科で精巣とつながる静脈を結紮(けっさつ)する手術を受けることもできます。この場合、精子濃度や運動率は約3カ月でかなり改善するといわれています。
ただし、女性が高年齢の場合は、時間的に余裕がないこともあり、ART(高度生殖補助医療)を選択するほうが妊娠に結びつきやすいと考えます。
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