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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 25歳をすぎたころから要注意!将来、妊娠を考える世代が最も注意したい病気とは?【プレコンセプションケア講座】 2ページ目(4ページ中)

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2023/10/26 公開

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通常は感染しても免疫機能により排除されますが、長期に感染することで、細胞の一部ががん化します。初期症状はほとんどありませんが、下腹部痛がある、おりものが増えた、月経以外に出血があるなどの場合は、注意が必要になります。

ちなみにHPVウイルスは皮膚や粘膜に感染するもので、100種類以上あるといわれています。

子宮頸がんを発症する可能性のあるものは、少なくとも15種類あり、高リスクと低リスクに分けられます。高リスクには16型と18型とよばれるウイルスがありますが、それらに感染したからといってすぐにがんになるわけではありません。子宮頸がん検診を受診することで、予防、早期発見をすることができるのです。

検査方法は、ブラシで子宮の入口を数回こするだけ。所要時間も数分で終わります。婦人科の検診を受けることに抵抗を感じる人もいらっしゃると思いますが、ご自身の体を守るためにも20歳を過ぎたら1年に1回は検診を受けてください。

子宮頸がんワクチンを接種することも有効な予防法

子宮頸がんを予防するのに有効な手段の1つである子宮頸がんワクチン接種。日本では、接種率が低いのですが、北欧やオーストラリアなどでは接種率が高く、お隣の韓国では対象年齢の7割が接種しています。接種率が低いと批判されていたアメリカでも6割なのに対し、日本では1割以下となっています。

小学校6年生~高校1年生までの女性は定期接種の対象で、無料(公費)で接種することできます。

また、現在1997年~2005年に生まれた女性を対象に、特例として3年間公費助成で接種することができます。ただ、定期接種期間は既に過ぎているので、なるべく早めの接種がおすすめです。また、性交渉の経験があっても有効なので、この機会に受けておくといいでしょう。

ちなみに対象年齢以外の人が接種する場合は自費となり5万円程度かかります。

子宮頸がんワクチンは2種類あり、いずれも全3回の接種が必要

子宮頸がんのワクチンは、4価と9価の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

〈4価ワクチン〉
HPV6型、11型,16型、18型の4つの型に対するワクチン。HPV6~7割をカバーします。子宮頸がんの前段階である尖圭(せんけい)コンジローマなども予防。

〈9価ワクチン〉
4価よりも多いHPV16型、18型、31型、33型、45型、52型、59型など9つの型に対応。HPVの90%をカバーし、膣ガンなどの予防にも効果的です。令和5年4月から定期接種に。

いずれの子宮頸がんワクチンは全3回の接種が必要になります。間隔としては、初回接種の2カ月後に2回目。その後、初回接種から6カ月後に3回目を接種します。ワクチンの効果をしっかり発揮させるためにもきちんと3回接種することがポイントです。

閉経後の人に多いが、若い人もかかる子宮体がん。受診の目安は?

子宮体がんは、別名子宮内膜がんとも呼ばれ、90%が子宮内膜から発生。50~60代で多くみられ、最近、増えつつあるがんの1つです。閉経後に不正出血があった場合は、できるだけ早めに婦人科を受診してください。

また、閉経前の若い人でも罹患する場合があります。生理の時期以外に出血があった、もともと月経不順がある、過去に乳がんになったことあるなどの場合は注意が必要になります。

関連記事:「子宮をすべて摘出」2度も宣告された私がママになるまで。かるく検査をうけただけなのに…

12人に1人が罹患する病気「乳がん」

乳がんにかかる日本人女性は、今や12人に1人とハイスピードで増えています。増えている理由として考えられるのは、食事の欧米化。また、少子化や晩婚化の影響で生理の回数が増え、乳がんを引き起こす原因の1つといわれる女性ホルモンに晒されるリスクが高まったことによるものだろうと考えられています。

対策としては、まず定期的に検診を受けることが何よりも大切です。今、検診では2年に1回マンモグラフィー検査が行われています。ただ、日本人女性の胸は、高濃度乳腺といってマンモグラフィーだけではしこり(がん)が発見しづらいという特徴があります。

そのため、マンモグラフィーと一緒にエコー検査もうけておいたほうがいいでしょう。ちなみにエコー検査は妊娠中、授乳中でも受けることができる検査です。

さらに適度な運動をしっかりと続けて適正体重を保つことは、予防法の1つといえます。また飲酒。喫煙はがんの発症を高めるリスクがあります。これを機会に食生活や生活リズムを見直してみるのもいいと思います。

当院では、血液検査や問診を行い、健康な体づくりをサポートしています。「妊娠」するための体づくりで気になること、確認しておきたいことなどがありましたら、ぜひご相談くださいね。

将来、妊娠を考えるなら、今から心と体を健やかな状態に

プレコンセプションケアとは、ご自身の心と体の状態を知って、生活と向き合うことをいいます。

佐野麻利子院長との2名の女性医師が、女性スタッフとともに女性ならではの目線を大切に診療。一般婦人科はもちろん、「プレコンセプションケア」に力を入れている。
「フィーカ」とはスウェーデン語で「ちょっとお茶でもしていきませんか」という意味。ブックカフェのようなくつろげる空間で、診察を待つことができる。働く女性のためのヘルスセミナーを院内で実施中。「女性ホルモンとの付き合い方」「キレイを作る食事法」は「ケアすることがキレイへの一歩」など、各回にテーマを設定しプレコンセプションケアへの学びを深めることができる(※予約制)。

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