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母はとても冷静で「なんでそんなに苦しむのに、3人目がほしいの? もうちょっと力抜いたら?」と言っていました。実際その通りだと思いましたし、言われたことに対してイラっとすることもなかったです。さすが私の母親だよね~って(笑)。

お姉ちゃんと妹には「この体が私でよかった」という話をしました。姉妹の中でも一番強いのは私って思っていることもあって、この体質が私でよかったなって思っています。姉や妹が同じ経験をしていたら…と考えると。そういった意味では、不育症が私でよかったなと思うって話をしました。

あとでわかったことだけど、妹の2人目の子どもとうちの三男は、予定日もまったく同じで、切迫早産になりかけた状況まで同じだった!これもまた、理屈では説明できない奇跡的なできごとですよね。

わが子のかわいさを知ってる分、失うのがコワかった

2人目、3人目ともなると、「2人いるんだし、妊娠できるだけいいじゃないですか」と言われることもあります。でも、流産のときはとくにですが、希望を持っても失うわけですから、それはそれでつらいものがありますよね。三男の妊娠期間中は、やっぱり上の子2人のかわいさを知ってしまっている分、また赤ちゃんを失う怖さは大きかったです。

流産したときも、「おなかにいたこの子はどんな顔で、どんな声をしていたんだろう」と考えてしまうこともありました。

それから、SNSなどで、ひどいコメントをされたこともあります。ただ周囲が何と言おうと、私は3人目がほしい!とブレないようにしていました。


つらい妊活期間があったけど、子育てをしながら3人目を諦めなくてよかったと実感!

また、いっしょに働くスタッフや、お客さんの存在も大きかったです。仕事をしながらの通院はほんとうに大変で、何とか時間を作っていました。でもお客さんと関わっていると自然とつらいことも忘れられて、働いていてほんとうによかったと思っています。

妊活中にやっていたことですか? う~ん、妊活のためだけということでもないですが、ふだんから食事で緑黄色野菜を摂ることは心がけていました。外食もしますが、基本は自炊!


妊活中も今も、自炊中心の小森さん。緑黄色野菜は欠かせない。


ミートソースも1から手作り! 冷凍食品などもあまり頼らないのだとか。

あと、妊活中は神社に行くと「赤ちゃんができますように」と願うのが当たり前になっていました。印象に残っているのは、旅先で立ち寄った箱根の九頭竜神社。横浜市の本牧神社もおすすめかも!

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SNSで発信したのは情報が少なすぎたから

私の場合、治療は保険適用の範囲内で進めることができました。当時は、体外受精は保険が適用されていなかったので、ざっくりと80万円はかかると言われていて、何度もできるものではないから…と思っていました。辞めどきについても、私なりに考えていて、体外受精にトライして、でできなかったらあきらめようと。

インスタグラムやYou Tubeで妊活のことを発信したのは、同じように妊娠のことや不育症で悩む方の希望になったらいいなという思いでした。私自身、不育症と言われたとき、ネットで探しても情報が全然なくて、すっごく困りました。そんな中、不育症でも出産された方の体験談をみつけると、希望が持てたのを覚えています。

「あきらめも肝心だ」という意見もよく理解できます。でも私は、あきらめなくて本当によかった。この経験を通して、可能性はゼロじゃないと実感しています。

【Profile】小森純さん
1985年11月生まれ。ファッションモデルとして活躍し、雑誌のみならず多くのTV番組にも出演。ネイルの資格JNEC1級を取得し、ネイルサロン「ef nail エフネイル」を横浜市内で2店舗経営。プライベートでは2011年に結婚、2014年に第1子、2016年に第2子を出産。2022年10月に第3子を出産している。

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