避妊をやめてもなかなか妊娠しない…時間がもったいない…「やっぱり妊娠したい!」【わたしの妊活体験記/専門医コメントつき】
妊活をスタートしようと考えている人にとっていちばん知りたいのは、どのくらいで赤ちゃんを授かれるか?ということでしょう。でも、妊娠はさまざまな条件が整ったうえで成立するもの。なかなかうまくいかないことも少なくありません。
そこで妊活スタート後、早めに授かることができた赤ちゃんが欲しい読者さんの妊娠までの道のりを大公開!
今回ご紹介するのは、自己流ではうまくいかなかったタイミング法から通院を開始して妊娠したリリーさんの体験談です。
何が妊娠に結びついたのか、授かるまでの最短ポイントをとくおかレディースクリニックの院長・徳岡晋先生に解説してもらいました。
病院指導のタイミング法で赤ちゃんができた!
リリーさん(31歳)の場合
リリーさん(31歳)の場合
避妊をやめても授かれず…妊活情報は夫にもシェア
28歳で結婚し、翌年から自己流タイミング法をスタート。避妊をやめたのになかなか授かれず、あせりを感じ始めていました。
夫には理解してもらったうえで一緒に妊活したかったので、基礎体温や排卵、生理のこと、授かれない理由などについて、ひと通り説明。夫は一生懸命聞いてくれましたが、むずかしかったみたいで、なんとなく理解した感じでした(笑)。
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わたしが選んだのは、近所の産婦人科
結局、自己流タイミング法では授かれず、近所の産婦人科を受診。不妊治療専門クリニックも候補にはありましたが、まずは気負わずに通院したかったことと、仕事をしていたため通いやすさを優先しました。
その産婦人科では、タイミング療法を半年ほど行い、妊娠しなかったらステップアップを検討したほうがいいと言われました。基礎体温が上がりづらく、生理開始日の1週間前にしか高温期にならないことを相談すると、デュファストンというホルモン補充薬を毎周期服用することになりました。
いざ通院し始めると、シフト制の仕事のため急な休みがとれなくて行けないことも。時間がもったいないと感じるようになり、大好きな仕事と子どもの優先順位で悩みましたが、「やっぱり子どもが欲しい!」と思い、2ヶ月後に退職。夫はストレスがないことが一番だと言って、私の気持ちを尊重してくれました。
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退職後、気持ちに余裕ができ!? 妊娠!
妊活を始めてからは、野菜をたくさんとれる料理を積極的に作るなど、食事に気をつけるようになりました。好きなスナック菓子はがまんするとストレスなので、ごほうびとして食べるようにして減量。
それでも、なかなか卵が育っていなかったり、無排卵の周期もあって、妊娠できませんでした。
ステップアップも視野に入ってきたころ、7回目のタイミング指導で妊娠。
その周期では、排卵誘発剤の注射後にすぐ高温期になったので、もしかしてと期待していたんです。当時をふりかえると、うれしいというよりも、妊娠できてホッとしたという気持ちが強かったのを覚えています。

リリーさん(31歳)の妊活ストーリー
◆28歳
結婚
◆29歳
9月
基礎体温を測り始め、排卵日予測検査薬で自己流タイミング法をスタート
◆30歳
5月
自宅近くの産婦人科を受診
7~12月
退職して妊活に専念。なかなか卵が育たず、無排卵の周期も。
◆31歳
1月
7回目のタイミング指導で妊娠
ドクター解説!「妊娠まで」ここが最短ポイント
妊活をするうえでは、夫と意識を共有することが大切です。
リリーさんのように、ご自分で説明するのもいいのですが、当院でも行っている「妊活勉強会」にご夫婦で来てもらうこともよいきっかけになり、夫の理解度も上がるでしょう。
妊娠された周期で排卵誘発剤の注射を使ったとのことですが、一般的には飲み薬から始めるので、LH(黄体化ホルモン)が急激に分泌されるLHサージを起こさせるhCG注射かもしれません。LHサージが起こると、36~40時間後に排卵します。
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パートナーと妊活への意識を共有しよう
妊活はできれば30代前半までにスタートしましょう。
そして、自己流タイミング法で授かれなかったら、次は不妊治療専門クリニックを受診するのがおすすめです。
一般的な産婦人科では人工授精までしか治療を行わないため、もし体外受精にステップアップすることになった場合は不妊治療専門クリニックに転院する必要があります。
また、パートナーと妊活への意識を共有できているかどうか、仕事をしている場合は職場の理解が得られるかどうかもポイントです。パートナーに一緒に妊活する気持ちが少ないと治療がスムーズに進みませんし、勤め先のサポートが得られないと通院しにくくなります。そのようなストレスを減らすことが、妊娠するためによい影響をもたらすといえるでしょう。
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