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TOP 基礎知識 強い腹痛、だんだん増える出血量…。「あ、そうだな」と私が確信したのは、出てきた手の平ほどのかたまり。正体は?【読者の流産体験談】

強い腹痛、だんだん増える出血量…。「あ、そうだな」と私が確信したのは、出てきた手の平ほどのかたまり。正体は?【読者の流産体験談】

基礎知識
著者:峯 克也
2023/05/21 公開

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流産の多くは妊娠10週未満に起こります。それ以上妊娠週数が進んでからの流産は、不育症の可能性も。
流産の原因の6~8割は受精卵側(受精卵の染色体異常によって成長がストップ)の原因で起こる偶発的なものと言われています。

授かった命との思いもかけない別れ…
それでも、悲しみを乗り越えてママになることをあきらめなかった方はたくさんいます。

流産したときの様子は?つらさや悲しみをどう乗り越えた?次の妊娠までの治療は?など、経験者のお話から考えていきます。不妊治療専門ドクターからのアドバイスとメッセージも参考にしてみてください。

生理が遅れ、妊娠検査薬を試そうとした矢先…

冬に結婚、春になり、生理が遅れていることに気がつきました。
ちょうど勤務地が変わったことによるストレスかもと思ったけれど、生理予定日から2週間が過ぎていたので妊娠検査薬を試そうとした矢先、生理が始まりました。

看護師の私は、出血量がいつもより多かったこともあり化学流産だと判断。妊娠を期待していたので悲しかったです。

ドクターより
生化学的妊娠(化学流産)とは妊娠反応が見られたもののしばらくして反応が消えてしまうことで、流産には数えません。

関連記事:化学流産とは?原因や症状と起きる時期、次の生理と妊娠の可能性は?

サイズが小さく、心拍も弱かったわが子

翌年夏に妊娠検査薬を使い、陽性が出たため病院を受診。

胎嚢は確認できましたが、5週目ぐらいのサイズで小さめと事のこと。心拍が確認できたのは9週目。
医師から、「心拍が微弱だし胎嚢も週数に比べて成長が遅く、卵黄嚢は見えるけれど胎芽は見えるかどうか。このまま成長するのはむずかしい」と告げられました。

体の負担にならないのは自然流産で、「次回の診察までに自然流産にならなかったら手術を考えましょう」と言われました。

妊娠経過がよくなかったので仕事を休んでいたところ、生理痛よりもっと強い腹痛と出血があり、出血量もだんだん増加。

強い痛みのあとに手のひら大の血のかたまりが出てきたため、自然流産と確信しました。数日後の受診日を待って病院に行くと、やはり完全流産と確認されました。

完全流産とは…
子宮の内容が自然に、そして完全に排出された状態のこと。
▷▷【妊娠超初期の流産・不育症】何が原因?流産後の妊娠率は?

職場には状況を話して重労働は避けていましたが、経過がよくないことを考えないよう仕事は詰め込みぎみに…。そんな自分の過ごし方のせいで流産したのではと感じたけれど、医師は「初期の流産はどうすることもできないもので、赤ちゃん側に異常があって成長できなかった。あなたのせいではない」と言ってくれて、少し気持ちがラクになりました。

峯 克也先生
監修
峯 克也先生

峯レディースクリニック院長。
日本医科大学医学部卒業後、同大学大学院女性生殖発達病態学修了。木場公園クリニック、新宿ARTクリニックをへて、東京・自由が丘に峯レディースクリニックを開院。厚生労働省研究班「不育治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究」にも協力。
峯レディースクリニック www.mine-lc.jp

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