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おなかに鈍痛を感じ、病院のトイレでどろっとした透明のものが出てきた。よくある妊娠初期の出血だと思っていた【流産体験談】

2023/05/21 公開
2023/06/10 更新

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流産とは、妊娠22週までに何らかの原因で胎児が亡くなってしまうこと。
流産の多くは妊娠10週未満に起こります。それ以上妊娠週数が進んでからの流産は、不育症の可能性もあります。流産の原因の6~8割は受精卵側(受精卵の染色体異常によって成長がストップ)の原因で起こる偶発的なものと言われています。

関連記事:【妊娠超初期の流産・不育症】何が原因?流産後の妊娠率は?経験者の体験談も!

流産を経験してママになるまで

授かった命との思いもかけない別れ。それでも、悲しみを乗り越えてママになることをあきらめなかった妊活卒業生はたくさんいます。

流産したときの様子は?つらさや悲しみの乗り越え方は?次の妊娠までの治療は?

今回ご紹介するのは、流産後、自身の目の不調や夫側の不妊原因が判明したり…
そんな、たぺこさん(32才)の体験談です。不妊治療専門ドクターからのアドバイスとメッセージも参考にしてくださいね。

よくある妊娠初期の出血だと思っていたら…

自己流でタイミングをとり、3回目で妊娠。
妊娠7週で心拍が確認できてホッとしていたところ、トイレで茶褐色のごく少量の出血に気づきました。

少しおなかがチクチクする感じもあり、すぐに病院を受診。「心拍も確認できるし、この程度なら心配しなくてもだいじょうぶ」と言われました。でも、その後も1週間だらだらと出血が続いたので、仕事を休んで安静にすることに。


流産したのは、9週0日のことでした。

病院のトイレで透明の…

おなかに鈍痛を感じたこと、生理2日目ぐらいの量の出血があったことから再度受診。

病院のトイレでどろっとした透明のものが出たとき「流産した」と感じ、診察の結果、やっぱり流産でした。そのときは「ほんとに?ほんとに?どうして…?」という気持ちでいっぱいになり、家に帰るときは涙が止まりませんでした。

夫は、ただただ私の話しを聞いて共感してくれ、その後、ふたりで亡くなった子がおなかに来てくれた意味を話し合いました。「夫婦で仲よく楽しく過ごしていたら、きっと赤ちゃんはまた帰ってきてくれるよ!」と夫が言ってくれたことが、今でも心に残っています。

ドクターからのコメント
流産の場合は出血するので透明ではありません。
羊水だったのかもしれません。

妊娠がわかる前のこと。目の異変を感じ受診…

じつは、この妊娠がわかる直前、突然、片目の視野がせまくなって眼科を受診。そこで、大学病院を紹介されました。

目の動脈が炎症してつまっていると言われ、ステロイドで治療。血液検査やCT検査などをしてもはっきりした原因はわかりませんでしたが、妊娠で自己抗体が悪さをしたためではないかとのことでした。

目の治療終了後に妊活を再開。ただ、流産と目の異変があったので、次の妊娠がすごくこわいと感じていました。

そんなとき、不育症専門クリニックを知り、まずはそこで自己免疫系に異常がないかを調べてもらうことに。

不育症の確定診断は出なかったものの、検査結果が高めの項目がありました。動脈がつまったことも考慮して、バファリンと当帰芍薬散を服用しながら何度か自己流でタイミングをとっていると、先生が不妊治療クリニックを紹介してくれたので、そちらにも通院するようになりました。

ドクターからのコメント
流産や死産を2回以上くり返した場合、妊娠10週以上で流産した場合は、不育症の可能性が。
妊娠で血液が固まりやすくなるので血管がつまることも。また、血管がつまりやすい体質だと流産が起きやすくなります。

関連記事:不育症でも無事に出産できる?原因・検査・治療について

夫側の原因が判明。治療をスタート

夫も検査を受けました。
–{夫の精液検査の結果は?}–
夫側の検査の結果、精子の数が少なく、運動率が低く、奇形率も高いことが発覚。顕微授精をすすめられるほどだったため、補中益気湯とビタミンEを服用するように。すると、内服治療を始めてから精子の数値が格段に改善し、服薬後3ヶ月で妊娠しました!

ドクターより
不妊原因の半数程度は男性側にも。喫煙は血液の流れが悪くなるためNGです。

夫婦ふたりの絆が深まって、流産を乗り越えられました


妊娠判明後は、「ちょっと変かな?」と思ったら迷わず受診するようにしました。

妊娠後期には妊娠糖尿病と診断されたけれど、毎食前と食後2時間に自己血糖測定を続けて無事に出産。
流産後は子どものいない人生についても夫と話し合ったり、家庭菜園も始めたりして絆が深まったことで、乗り越えられました。

ドクターよりメッセージ
不安があっても、「すぐに受診していいのかな?」と迷うかたも多いと思います。
遠慮せずかかりつけのクリニックに電話をして、状況を話してみることをおすすめします。

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監修
監修

峯レディースクリニック院長。
日本医科大学医学部卒業後、同大学大学院女性生殖発達病態学修了。木場公園クリニック、新宿ARTクリニックをへて、東京・自由が丘に峯レディースクリニックを開院。厚生労働省研究班「不育治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究」にも協力。

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