3ページ目(4ページ中) | <不妊治療からの36歳・初産>まじで、無痛分娩が最強!?出産の流れ、正直レポートします
”麻酔入れたらかなり楽だわ
子宮口5センチ
とりあえず寝れてないので朝までは睡眠をとる”
病院へと連れてきてくれた母にそれだけ送ると、瞬く間に私は夢の中へ。「頑張って」の母からのメッセージを読んだのは、翌朝のことでした。
この麻酔が私の命綱…と謎の画角で撮影
痛みから一転、訪れたのは穏やかな朝
あの痛みは何だったのかと思うほど熟睡した私は、日の出とともに目を覚まします。臨月になってから、いちばんだといえるほどの良質な睡眠で、気力も体力も回復です。「無痛すごいな…めっちゃ寝た」などと、母にLINEを返しているうちに、朝ごはんの開始を告げる声が聞こえてきました。
断続的な痛みで、もはや忘れかけていましたが、ここは最近リニューアルした病院。食事のメニューも豪華になったと、ホームページで確認済みです。「どんな朝ごはんがくるのだろう」とワクワクするほどの余裕がありました。
そんな期待の食事。目の前に置かれたのは、パンやバナナなど、お世辞にも豪華とはいいにくいラインナップ。そこにひらりと乗せられた紙にはこう書かれていました。
【(産前)貧血食】
このお食事は、鉄分を強化し、妊娠後期の妊婦さんへ提供しております。気になることがあれば栄養士までご連絡ください。
華やかさ皆無の貧血食…
このとき知ったのですが、あの豪華な食事は産後からスタートするものなのだそう。イメージとはだいぶ違った朝ごはんに少々落胆しつつも、陣痛の痛みもなく十分な栄養をとることができました。
その後、お昼近くになって軽めの陣痛を感じ始めるも、その間隔が縮まることはありません。
しかし、夫に「昼ごはんも質素です。まだいきむまではいかないけど陣痛はきてるよ」とLINE報告を終えてしばらくしたころ、足元に生暖かい感覚が広がりました。
今度こそ本物の破水のようです。助産師さんに伝えると「じゃあ、このまま陣痛の間隔が短くなるのを待ちましょう」とのこと。しかし、その後に陣痛の間隔が縮まることはなく、本格的な出産とはなりませんでした。
この日は分娩が多かったようで部屋は満室。慌ただしい病院の空気感とは裏腹に、私はベッドの上でぐうたらと時間を過ごすこととなりました。大好きなV6の映像をYouTubeで眺めては「あ~なんで解散しちゃったんだろう」などとその余韻に浸り、友人や知人などとLINEのやり取りを楽しんでは、もはや出産中とは思えない時間だけが流れていきます。
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陣痛間隔が縮まらない!陣痛促進剤のすすめが…
15時を回ったころ、慌ただしかった出産ラッシュが過ぎたのか、放置されていた私のところに医師が訪ねてくるようになりました。このときには5分間隔で軽い陣痛を感じ、少量の破水済。医師によれば、子宮口はほぼ全開とのことでした。つまりあとは、陣痛の間隔が短くなるのを待つだけという状態だったのです。
「そろそろ、陣痛促進剤使いましょうか?」
16時を回ったところで、ついに医師からそんな声がかけられます。「もう少しV6を観ていたかったのに…」と中途半端に見てしまっていた動画に後ろ髪をひかれながらも承諾すると、長かった私の出産もついにクライマックスへと向かい始めました。
出産のクライマックスは助産師さんのお腹押し!
陣痛促進剤を使ってからは、徐々に陣痛の間隔が短くなり始めます。2分半間隔までは、スマホアプリで計測できる余裕もありました。
携帯もうおいていいからと言われるまで計測してました
無痛分娩を体験した人の中には「最後は痛い」なんて声もありましたが、私はこのときほとんど痛みらしい痛みはありませんでした。むしろ、お尻を押されるような圧迫感のほうがすごい。体の内部から圧迫されて苦しい、みたいな感情を初めて抱きました。
しかし深夜にひとり、麻酔なしで耐え忍んでいたあの陣痛と比べると、今のほうがずっと楽。陣痛の波はわかるので、「いきむタイミングがつかめない」なんてこともありませんでした。
何度目かのいきみを終えると、頭が見え始めたようで、医師から「会陰切開しますね~」との声。ジョキッという音にほんの少し気持ち悪さを感じたものの、痛み自体を感じることはありませんでした。
出口が広がったことで出やすくなったのか、「頭は出ましたよ~」と助産師さんの声。「もう少し!」と励まされます。しかし、ここからが最後の難関。
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